シンプルな事業計画書で良い!
日本政策金融公庫の融資の利用法>シンプルな事業計画書で良い
実現可能な事業計画書を書く
よく事業計画書を仰々しく20ページ、30ページのおおがかりな物を作りたがる人がいますが、そういった見栄えが良くてかっこいい事業計画書を作っても融資が成功するとは限りません。
夢のような華やかな事業計画書を作っても融資が否決されることはあります。
なぜでしょうか?
それはいくらかっこいい事業計画書を作ってもそこに書かれていることが本当に実現可能であると証明できなければ意味がないからです。
素人に多いのが、かっこいい事業計画書を作ったはいいけど、中身をよく見てみると、本当に実現可能なのか疑わしい部分がたくさんあって融資が否決されてしまうパターンです。
華やかな事業計画書は、それが実現可能であると証明することも大変です。
むしろシンプルでわかりやすい事業計画書の方が実現可能性を示すことは容易です。
そのことを考えずに、ただやみくもに事業計画を良く見せることだけを考えても、実現性の部分で疑いをもたれて否決されることはよくあります。
はっきりいって事業計画書を良く見せることは簡単です。
今だったらインターネットで簡単に事業計画書の見本や書式をダウンロードできます。
自分の業種と合ったそれらしい事業計画書の見本を見つけて、そっくりな事業計画書を作れば、かっこいい事業計画書は作れます。
しかしそれと融資が成功するかどうかはまったく別問題です。
見栄えがよくてもそこに書かれていることの根拠をしっかりと説明できなければだめです。
ウソの事業計画書や誰かの事業計画書をまねて作ったものはその部分(根拠)の説明がしっかりできないので融資が否決されてしまいます。
融資を成功させようと思ったら実現可能な事業計画書でなければいけません。
それはシンプルでわかりやすい事業計画書で良いのです。
読む人が理解できて、説得力があり実現可能性の高い事業計画書であると納得してもらえれば良いのです。
余計な書類や資料をつけすぎない
事業計画書に添付する書類や資料も要点をおさえたわかりやすいもので十分です。
まれに、なんでも書面化したり必要以上に多く資料を添付したがる人がいますが、あまりよい傾向とはいえません。
書類や資料を多く付けすぎると思わぬボロがでてしまう可能性があるからです。
創業したばかりの会社は、それほど有利な点は多くありません。
むしろマイナス要素の方が圧倒的に多い場合がほとんどです。
そのような状況であまりに多く書類や資料を付けすぎると、こちらが想定していないようなマイナス要素が先方に知られてしまう可能性があります。
日本政策金融公庫から求められている書類はそれほど多くありません。申込に必要な書類だけをあらかじめ用意しておいて、先方から求められた時に個別の書類を提出するようにしましょう。
書類や資料は、ポイントをしっかりと押さえたわかりやすい方が好まれます。無理に20、30ページもの仰々しい書類を作る必要はありません。融資申請はスピードも大事です。余計な書類の作成で準備に時間がかかっているようでは、それだけでマイナスになります。
また説得力の薄い書類を添付してもあまり意味がありません。
難しい計算式などを載せて専門的な用語を使っている事業計画書はわかりにくいだけでなく説得力に欠けます。
書籍や同業者の経営状況をしっかり調べて、数字に説得力を持たせることが重要です。