日本政策金融公庫は直前1,2年の経済活動を重視する
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ここ1,2年の経済活動が大事!
日本政策金融公庫は融資申請時にいくつかの重要なポイントを必ず確認してきます。
これらのポイントは融資の審査において重要視されますが、どのようにしてこれらの事実関係を確認するのでしょうか?また、なぜこのようなことを確認してくるのでしょうか?
例えば自己資金のお金の作り方や現状の借金などは隠したり多少嘘を言おうとすればできないことはないかもしれません。
事業実績や職歴なども同様に悪い部分は隠すこともできるので、聞いたところで申請者が正直に話してくれるとも限りません。
しかし日本政策金融公庫の方ではそういったことも考慮に入れて確認できる方法をとってくるのです。
それを理解するには日本政策金融公庫が審査の段階でどのような人を高く評価するのかを知っておかなくてはいけません。
まず、融資に慣れていない人は自己資金のお金の作り方に関して、その重要性をあまりよく理解していない人が結構多いのです。
お金に種類があるわけではないのでどんな形でも自分のお金である、ということが示せればそれでいいと考えがちです。
しかし、実際は違うのです。
特に日本政策金融公庫はお金の額よりもそのお金をどのようにして作ったのか、ということを重要視します。
例えば人からもらった500万円よりも自分でコツコツ貯めた100万円の方を日本政策金融公庫は高く評価します。
人からもらった500万円を自己資金として融資申請しても自分自身に貯金がまったくない場合、事業計画にもよりますが評価が下がってしまいます。
それはその人が今まで預金する努力を怠ってきたことが大きくマイナスに作用してしまいます。
本気で事業をはじめる気のある人なら当然時間をかけてそのためのお金を貯めてきているはずだと、考えるのです。
反対に自分でコツコツためた100万円を自己資金として、さらに出資を募って会社を設立すれば事業計画書次第で融資が受けられる可能性があります。
この自分で貯めた100万円というのは、その金額よりも申請者が時間をかけて事業を始めるのにしっかり準備してきた、ということの証明になります。つまりやる気のある人だと判断してくれるのです。
ただ実際には申請者の事業計画やまた担当者によって対応が若干違ってくる所もあります。
特に事業計画が優れていればあまり細かい所までつっこんでこない場合もあります。
真面目な人柄が伝わればすぐに信用してもらえる時もあります。
ただ、そういった担当者とのやりとりが実は融資を受ける場合重要になります。
また面談では通帳などで一通りの確認をします。
通帳で自己資金について確認して申請者の最近の財務状況について見てきます。
真面目な人なら借りたお金をちゃんと返してくれる可能性が高い訳ので、そういった人には積極的に貸出をします。
反対に如何にもいいかげんそうな人には貸したがりません。
当然といえば当然ですが、いいかげんそうな人に貸すと債権が焦げ付いてしまう可能性が高いからです。
本気で借入を検討している人は早い段階から準備が重要になります。
現在すでに事業を開始している人は決算状態を少しでも良くする努力を今からはじめるべきだと思います。
会社に勤務している人は給与を少しづつ預金して貯えを増やす準備をしておくべきです。
できるだけ無駄づかいを無くしできる努力を今からするだけで融資の結果は違ってきます。
実際に事業計画書は良くても実績が悪すぎて融資が受けられない人はたくさんいます。
もう少し早くから融資のための準備をしていれば結果が違っていたであろうと考えられる人もたくさんいます。
融資は申請前の1,2年の活動状況が重要、ということを念頭に入れて準備をしておくと良いと思います。
そういった小さな努力を必ず評価してくれるので少しづつ今からでもはじめるのがよいと思います。