日本政策金融公庫Q&A:借入の難易度について
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日本政策金融公庫から借りるのは簡単ですか?
日本政策金融公庫の融資を検討している方からの相談で多いのが、借入の難易度の質問です。
難易度がどの程度なのか、ということは多くの方が気にしています。
この難易度についての質問は難しい質問で、明確に答えることはできないのが正直なところです。
というのも借入の難易度は人によって全く異なってくるからです。
例えば、実績もしっかりあって事業計画書もほぼ完璧な人なら、融資を受けることはそれほど難しくないかもしれません。
そういった人は銀行も融資してくれるし、日本政策金融公庫の方も大事なお客さんとしてしっかりつかまえにくるので、融資を引き出すのは難しくないと思います。
しかし、実績も無く、事業計画も無い人が融資を受けようとするのはかなり大変だと思います。
まったく融資を受けられない可能性は高いと思います。
また、実績は無いけれど事業計画は完璧な人もいると思います。
そういう人は微妙な所ですが事業計画の内容を見て実現可能性が高ければ融資を受けられると思います。
実績が無くても融資が受けられる場合がありますが、実績が無い人に貸すのはかなりリスクのある融資になります。貸す方も慎重に審査をして融資するかどうか決めます。
特に日本政策金融公庫は人を見て貸す、というところがあります。
こういった場合、申請者の人柄やこれまでの経歴などを見て貸しても大丈夫な人かどうか判断するので、本当の意味で人によって融資の結果は異なってくると思います。
日頃からしっかり貯金をしていて、時間をかけて事業を始める準備をしていれば本気で事業をやっていこうという本気度が相手に伝わります。
こういった人であれば事業計画次第で融資可能かもしれません。
ただ、日本政策金融公庫は銀行などの民間の金融機関と違って事業実績の無い新規事業者や赤字経営の会社でも事業計画書次第で融資してくれるので、銀行よりは融資を引き出しやすいのは事実です。
その意味では民間の金融機関よりは融資が受けやすいのは事実でしょう。
しかし、いざ融資の申込みをしようとすると用意しなければいけない書類や資料がたくさん必要になります。事業計画書もしっかりとしたものを用意しなければいけません。
銀行などの民間の金融機関は決算書の内容を見て、融資するかどうか決めるので、割と審査のスピードは早いでしょう。決算が良ければ融資は受けられるし、悪ければ難しいと思います。
決算書の内容がよければ事業計画書も必要なく融資してくれる場合があるので非常に簡単かもしれません。
日本政策金融公庫はいくら決算状況が良くても事業計画書の提出が必要なので、その分だけ面倒な作業があります。
そういった意味では日本政策金融公庫の融資は民間の金融機関からの借入よりも面倒で手間のかかる作業かもしれません。
日本政策金融公庫は新規事業者や赤字の会社へ門を開いてますが、融資を受けるために必要な書類を作らなければいけません。
事業計画書の作成など手続が面倒な分、借入は簡単ではないと言えるかもしれません。
ですので借入の難易度は見方によっても違ってきます。
以上のようなことを踏まえて考えると、銀行から融資を受けられる事業者であればしっかりとした事業計画書を作れば日本政策金融公庫からも融資を受けられる可能性は高いといえます。
銀行から融資が受けられない事業者(新規事業者、赤字会社など)はしっかりとした事業計画書を作り人物面で認めてもらえれば借りられる可能性が高いといえるでしょう。